雪月花

人があふれている 夕方の改札口
僕は壁にもたれたまま 携帯を見てた
約束の時間は ちょっとだけ過ぎてはいるけど
君を待っている時も なんだか愛しくて…

街灯に明かりが灯されて
夜の到来を告げる

こんなにも 誰かのことを
好きになったことはないんだよ
僕がいま 生きてる意味は
君を守るためだとそう迷わず言える
雪月花なる時 君を慈しむ

息を切らしながら 君は僕をさがしてる
まるで迷子みたいに 不安げな顔して…

愛とは見えないものだけれど
心で触れあえるもの

こんなにも 誰かのことを
好きになったことはないんだよ
求めては 与えるだけの
愛は育たずに枯れてしまうこともある
雪月花なる時 思いやりを忘れずに
そっと抱きしめよう

春は花を 冬は雪を 淡い月の光のなかで
愛でるように 四季折々にいつでも感じたい

遠くから 僕を見つけ
駆け寄ってきてはにかんだ君
こんなにも 誰かのこと
今まで好きになったことはないんだよ
雪月花なる時 二人で空を見上げて
共に生きてこう
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