セビロニハナ

鈍感さは強さとして
昨日までの様々は 過ぎた景色と振り返らず
敏感さは弱さとして
誰も眼にくれない 人混みの機微に傷ついて

瞬間 突風吹き抜けて
背広の襟に張り付く花に
気付く人など少ないが

気付いた君が都市を行く
痛みを知った 足取りで
恥ずかしそうに都市を行く

君に張り付く花びらが
君の名前を語ってる
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