サヨナラ花火

風車回る 店先にひとつ
君が駆けてくる 気がするよ
暗くなる空を 見上げる人たち
午後四時の通りを 包んでる 空気の中

蝉時雨遠く 鳴いて未来を生きていく
昨日の僕らも今どこに

君の言葉をかき消したあの花火 いつだって心に咲いてる
僕らにもう同じ季節が来ないこと ふたりともなんとなく気付いてた

逃げ込んだビルの ガラスの向こう側
雨粒が道路を叩いてく
はしゃいで微笑い合う ふたりも映ってた
時だけが過ぎていくんだと 思ってた

夕立のあとに ふっと風は止んでいた
人込みに手を引いていく

夜空光らせて消えてったあの花火 現在(いま)だって心に咲いてる
二度と叶うことのない願いだけれど もっと大事にすればよかったな

出会いも別れもただ 泡沫の光のように

君の言葉をかき消したあの花火 いつだって心に咲いてる
僕らにもう同じ季節が来ないこと ふたりともなんとなく気付いてた

誰も忘れられぬ人を想いながら また出逢えるそんな日を待ってる
さよなら でもありがとう またいつかね 遠い遠い明日の何処かで
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