二人の季節

窓越し歩く君の背中 ずっと見つめてた
今より強くなりそうな雨から目を背けた

きみが近すぎて気付かなかった
夢でみたサヨナラが痛む
今頃わかったよ君の涙で
もう二度と会えない
「君を傷つけない」約束もできない
引き止める手はもうない

うつろう雲に流れ どこか浮かぶ愛しい笑顔
どうして遠ざけてしまったんだろう 二人の時間(とき)

僕が弱すぎて守れなかった
切り裂くように降り続く雨
今頃分かったよ
きみの瞳に映るのは強さで 包み込む言葉で
僕の胸の中にそれは居なくて

あの時きみが最後につぶやくように
絞りだした一言を繰り返す
涙声の「じゃあね」赤くなった頬に
伸ばしかけたこの手が ひどく汚れて見えて
僕はひとり季節を変えた

僕が弱すぎて守れなかった
切り裂くように降り続く雨
今頃分かっても遅すぎるけど
進み出す君からもう目を離さないよ

きみが近すぎて気付かなかった
まだ今はサヨナラが響く
今頃わかったよ きみの涙は
僕を強くさせた 大切なこと知った
捨てきれない想いを忘れはしないから
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