霧雨情話

あなたがいない この先ひとり
どうして生きたら いいのでしょうか
あの日から港の灯りは消えたまま
船の汽笛も
船の汽笛も きこえてこない
霧雨の海を見つめて 泣く女

時間を過去に ひきもどしては
涙の迷子に なってるわたし
あの朝が最後のわかれと知ってたら
愛を、こころを
愛を、こころを つたえたかった
霧雨に濡れてかもめも 波の上

あなたは今も わたしの胸に
枯れずに咲いてる 生きてるかぎり
あの日から止まった時計が少しずつ
明日にむかって
明日にむかって 動きはじめる
霧雨にけむる海峡 夜明け前
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