札幌ぶるうす

たばこは おやめよ 口紅(くちべに)も
うすめの方が にあうよと
帰るまぎわに 云(い)ったひと
ひとり焦(こが)れて 夢を待つ
北の恋街(こいまち) 札幌ぶるうす

噂できいたの 恋人は
クラブの若い ママだって
ぬれたまつ毛を さり気なく
伏(ふ)せてかくした 片想い
泣いて恋街 札幌ぶるうす

あなたに似(に)ている 甘い声
ささやくように 歌うひと
昨夜(ゆうべ) わたしを 抱いたまま
酔って歌った ラヴソング
夜の恋街 札幌ぶるうす

云(い)われた通りの うす紅(べに)が
お酒で褪(あ)せて もう一時
今日も逢えない すすきのに
しろい夜ぎりが 舞いおりる
ぬれて恋街 札幌ぶるうす
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