江ノ島ごころ

忘れられない 別れても
おもいで波うつ 相模湾(さがみ)の海よ
みんな嘘(うそ)だと 知りつつ今日も
ひとり来ました 面影抱いて
誰を呼ぶのか 浜千鳥
雨が泣かせる 女の恋ごころ

中津宮(なかつみや)から ふり向けば
幸せ叶うと 教えたあなた
待てど暮らせど 戻らぬ人と
知っていたなら 抱かれなかった…
一夜泊(ひとよどま)りの 情(なさけ)でも
あとを追いたい 女の恋ごころ

涙かれても 燃える恋
みれんという名の 宵待草か
咲くに咲けない 片瀬(かたせ)の花が
あなた偲(しの)んで 呑(の)みほすお酒…
夢に見ました 帰り船
醒(さ)めてせつない 女の恋ごころ
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