もののあはれ

春の夜の 夢ばかりなる 鐘の声
散る声を 惜しむ心やとどまりて

色は匂へど散りぬるを
娑羅双樹の花の色

花の色はうつりゆき(諸行無常 盛者必衰 諸行無常 盛者必衰)
心の花は散りけり (諸行無常 盛者必衰 諸行無常 生者必滅 嗚呼)

花もこの命も 枯れると思へば
とこしえの花など 無いからこそ花

千年もの時を経て 残る歌を紡ぐ
この身燃やし尽くしてでも 逢いたいと思ふ
琵琶の音は絶えて 久しくなりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえる
もののあはれよ 恋しかるらむ

諸行無常 盛者必衰 諸行無常 盛者必衰
諸行無常 盛者必衰 諸行無常 生者必滅

おごれる人も久しからず
偏に風の前の塵

風吹かば散りゆく山桜 (諸行無常 盛者必衰 諸行無常 盛者必衰)
散らばこそ 今は恋しき(諸行無常 盛者必衰 諸行無常 生者必滅 嗚呼)

見果てぬ人の夢 儚く消え去り
とこしえの恋など 無いからこそ恋

千年もの時を経て 花に雪ぞ積もる
祇園精舎の鐘の音 夜ぞ更けにける
しづ心なく散る花の 影のさやけさ
ゆくへも知らぬ 人の命
もののあはれよ 恋しかるらむ

諸行無常 盛者必衰 諸行無常 盛者必衰
諸行無常 盛者必衰 諸行無常 生者必滅

平なる 琵琶の調べに 乗る声に
幾代の糸 遡るらむ

語り部の ヒカリ無き目に 写るひと
内に秘めたる 声もあらわに

行き交うは 糸も網もと 絡まりし
いずれ訪れんと 背を見据え

引き潮の 声に響かれ 壇ノ浦
四代に討ちて 塞がれし時

千年もの時を経て 残る歌を紡ぐ
この身燃やし尽くしてでも 逢いたいと思ふ
琵琶の音は絶えて 久しくなりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえる
もののあはれよ 恋しかるらむ

諸行無常 盛者必衰 諸行無常 盛者必衰
諸行無常 盛者必衰 諸行無常 生者必滅
諸行無常 盛者必衰 諸行無常 盛者必衰
諸行無常 盛者必衰 諸行無常 生者必滅