驟り雨

ポツリポツリと 降りだす雨が
思い出つれて 川面に跳ねる
傘をさしても こころは濡れる
にくい 恋しい
わたし泣かせて 何処へ行く
秋も名残りの 驟り雨(はしりあめ)

橋のたもとで 抱きしめられて
ふるえた夜が しあわせでした
雨の瀬音が 今更つらい
夢で逢いたい
女ごころを 置きざりに
あなたわたしの 驟り雨

何処へ流れる 女の川は
この世の涙 浮かべてきょうも
傘をさしても こころは濡れる
にくい 恋しい
つれて行ってよ ふりむいて
秋も名残りの 驟り雨
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