遠きにありて

きっといい人がいる きっといいことがある
この街を出て夢のふるさとへ行こう
たおやかな山すそに
ゆったりと夕日が落ちるところへ
話し好きのおばさんがいたり
いろり囲んで熱いものを吸ったり

きっといい川がある きっといいうたがある
この街を出て夢のふるさとへ行こう
移りゆく季節が それぞれの顔で話すところへ
真すぐな光りのあつさもいい
ふきなぐる吹雪の痛さもいい
まして春 まして秋
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