闇二散ル桜(another version)

桜舞い散る季節に 苦悩から逃げ出した話
嗚呼
声を殺し終わり待つ 誰も僕を見てくれなくて
誰も彼も否定した、拒絶した。
夢で見た「これから」と 滲んで書けない手紙
闇だけが 優しくて 辛くて瞳を瞑ってた

「忘却の螺旋の中で置き去りにされた揺蕩う揺り籠に揺られ心的外
傷を笑う子守唄を聞いた頃
桜の樹は紫の月光に照らされ悲壮感と無情を謳っていました」

辺りの景色に身を潜め 馴染む色は見つからなくて
せめて夜の闇にだけ 隠れて消えてしまおうと
手をかけた
誰も彼も 否定した、拒絶した。
終幕の鐘が鳴る 儚い夢から醒めた
さようなら愛しい人 春風が僕を揺らしてた
桜が綴り泣く頃…。
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