年上のダーリン

「もっとスピードをあげてよ」 「もうお腹ぺこぺこ」
「ねえ曲変えてもいいでしょ?」「返事くらいしてよ~!」

テールライトのキラキラ 黙ったままの彼
怒らせちゃったと思って うつむいたその時
「わがままばかりですね、お嬢さん」と笑って
私の頭 ポンとたたいた 優しい手のひら

愛想ないとこも つんと鼻にくるトワレも ほんまは好きよ
私が大人になってくの ちゃんと側で見ててよね 離れたら許さへんから!

「ドライブに行こう」なんて ありきたりな台詞
そんじょそこらの女と 一緒にしないでよ
また子供を観る瞳 それじゃ心 動かない
あなたが思っているより 私 おませな女の子

スピードをあげて走り出す 新御の右車線 横顔見つめ
「しあわせよ 私」と言いたい なんてここだけの話 あの人には内緒にして…

生意気なところ 見栄っぱりなとこ きっと なおらへんけど
これからもずっと側にいて ときどき叱ってほしい あなたは年上のダーリン

愛想ないとこも つんと鼻にくるトワレも ほんまは好きよ
私が大人になってくの ちゃんと側で見ててよね 離れたら許さへんから!

いけずなところも 無防備な寝顔も 全部大好きなのよ
素直にありがとう、ごめんね。と言える私になりたい ご褒美は そう 甘いキス
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