無音の予感

見ても 見ても
心の中は透明じゃない
水が揺れる目の中で
ふたりきりが悲しい

二度と逢えない
二度と逢えない所で
私は待つの
「声が聞ければ取り合えずいい」と
よくはなくて

信じて無音の予感が走る
全ての終わりは必要じゃない
どうしてこのまま気まずい苦い
奪い合いなど続けて行くの?

すぐに すぐに
消えてなくなるならこわくない
傷に偽りを病んで
熱くうわごとに呼ぶ

聞いてあげない
聞いてあげない
遅過ぎて振り向けない
哀しみ映す鏡覗き込む
誰か、どうか

尽きない言葉で見せ掛けだけの
呼吸を止めて身体埋めて
好きになるより嫌いでいたら
信じて無音の予感が動く
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