海峡みなと駅

海峡のみなと駅 乗りつぐ船も無く
吹雪の桟橋で 旅路の朝を待つ
あなじ夢みて 生きた日々
遠い悲しみ 今はもう
あなたには 戻れない
海にふる雪 こころに積もれ こころに積もれ

膝掛けの一枚が あなたの愛よりも
こころに温かい せつない駅灯り
冬の哭き笛 聞きながら
旅にのがれて 行く私
ただひとり 連れもなく
北へさすらう こころは鴎 こころは鴎

果てしない冬の空 あなたの住む町が
淋しい思い出が 愛しく見えてくる
違う明日に 探しつつ
地図も持たずに 何処へ行く
夜明けには 船に乗る
海の朝陽よ こころに昇れ こころに昇れ
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