ごはん

泣いたあと いつも
ほかほかの 白いごはんを
そっとそっと たべるのです
おかずはたくあん ひと切れ
ただそれだけで なんとなく
しあわせな気持に なるのです
お母さん お母さん
飾りのない 飾らない
ごはんのような 人生を
わすれていました お母さん

かなしみを いつも
ほかほかの 白いごはんは
そっとそっと つつむのです
ふるさと はなれて 暮らして
いろいろ恋も したけれど
やっぱりひとりに なりました
お母さん お母さん
元気だして だいじょうぶ
ごはんの湯気が 励ますの
あなたのかわりに お母さん

お母さん お母さん
飾りのない 飾らない
ごはんのような 人生を
わすれていました お母さん
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