あの街を離れて

朧月夜の下 僕らは歌うよ
懐かしい景色がずっと 続きますようにと
金木犀の香り ふわふわ漂う
かけがえのない時間だった
なにげないひとときが

瞼を閉じると 思い出す やさしい笑顔を
耳を澄ませると 君の声が聞こえる

あの街を離れて どれくらいの月日が
経ったのだろう あの頃みんな 笑顔で溢れていた
泣き出した空が歩き出す未来(みち)を
少しずつ濡らしたとしても照らす光はある

この手に広がる 大きな夢をまた見てみたいよ
微かな夢のカケラ 拾い集めて

信じあうことを 諦めないでいて
いつかまた 穏やかな日々が取り戻せるように

未来へ向かって この願い繋げてゆこうよ
僕は歌うから 祈りの歌を どんな距離も越えて 君に届くように
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