月の港

夜の港は 波音ばかり
さざ波船べりたたく音
船はやさしくよりそって
子守唄聞くように 揺れてます
月あかりの恋 追いかけてゆけば
乱れる黒髪 嫌いになるでしょう
ンンン…
だから私は 椿の花でいい

赤い目をした 私がいます
夕陽のせいだと嘘をつく
あの日あなたは旅の人
逢いたくて背伸びする 波兎
月あかりの影 見えますか都会(まち)で
ゆきずりだったら 忘れてしまうけど
ンンン…
そっと漕ぎ出す 恋舟いずこへと

月あかりの恋 追いかけてゆけば
乱れる黒髪 嫌いになるでしょう
ンンン…
だから私は 椿の花でいい
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