Dear

しまいこんだ心のドア そっと花びらをひらくように
何度もノックして むかえてくれた あなたの手紙

返事さえもだせないまま 少しずつ離れようとしてた
ほんとはね 苦しくて 輝きだしたあなたが ひどく眩しくて

大事な忘れものは 毎日にただ埋もれてゆく
ごめんね 私のこんな弱さで
思い出までも こわしたくはなかったの

うれしかった また会えた日
変わらないあなたが立っていたの
可愛くって大好きだった 笑って下がる眉
まるであの頃のまま

大事な忘れものは ここにあったとやっと気づいた
ありがとう いつも思っててくれたね
黙って二人 並んで空を見上げた

もうすぐ桜が舞う
もう一度 歩いてゆこう
春の陽射しの向こうへ
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