別府航路

だったら どうして 抱いたのよ
お酒のせいとは あまりじゃないの
涙があふれて あと追う波止場
一生だまして 欲しかった…
別府航路は お別れ出船
恋を恋を忘れて 旅立つところ

だったら どうして 呼んだのよ
ひとことさよなら 言うためなんて
あの日のあなたの 言葉に賭けて
東京みかぎり 来たものを…
別府航路の 最終便は
夢の夢のつづきを ふり向くところ

だったら どうして 捨てたのよ
今さら優しい 言葉はよして
命の芯まで 凍えるような
氷雨に打たれて 忘れたい…
別府航路の かえりの船は
泣いて泣いて火の酒 覚えるところ
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