花曇り

花は咲きかけてる
まだ肌寒い日曜の午後
ふたり思い出の散歩道
ひとりで歩いてる

いま風に吹かれて
記憶が鼻先をくすぐる
微笑んでる あなたの顔
思わず 目を閉じた

いくつの出会いと 別れを繰り返しても
あなたは特別だから
きっとわたしは あなたを忘れるから
あなただけ 憶えていて

ずっと考えてる
もし もう一度会えたならきっと
わたし笑うんだ
最後は泣くしかできなかった

ねえ 時間が経てば
少しは薄れてゆくのかな?
まだわたしは ひとつひとつ
想いを手放せない

どうしてこんなに 心が求めるほど
あなたじゃなきゃダメなの?
それでもきっと あなたを忘れるから
あなただけ 憶えていて

つないでた右手は
まだポケットにしまったままで…

いま風に吹かれて
花雲揺れる空をみてる
微笑んでる あなたの顔
霞んで 目を閉じた

いくつの出会いと 別れを繰り返しても
あなたは特別だから
きっとわたしはあなたを忘れるから
あなただけ憶えていて

いつの日かあなたを
忘れるから
わたしだけあなたの中に…
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