すべて化石になる日まで

指先がなぞるたび
こぼれてく吐息が
窓ガラス濡らしてる

僕の背中にまわした
君の細い両腕(りょうて)が
闇に吸い込まれるように
ゆっくりと ゆっくりと
力果てる

すべて化石になる日まで
いまは君を抱いていたい

あなたしかいないわと
耳もとでささやく
君をまたひきよせて

静かな夜の片隅
素肌に火をつけるよ
燃え尽きてゆく幸せ
しっかりと しっかりと
見つめたいね

すべて化石になる日まで
愛をくりかえしていよう

想い出さえも脱ぎ捨て
時間の波に漂う
ぬくもりだけを信じて
ゆっくりと ゆっくりと
瞳閉じる

すべて化石になる日まで
いまは君を抱いていたい

すべて化石になる日まで
愛をくりかえしていよう
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