足跡

きみが
いつか見た物語は
終わらない旅の途中だったんだ
長い間 両手に包んでたため息が
微笑みに変わりだした そのとき
夕陽の中 いくつかの影が揺れ始めて
笑顔確かめるように ほら 振り返った

並んだ足跡 やがて荒野の先で拡がり
それぞれが想い描く明日へ散らばるけど
誰もがわかってる いつか約束の日が来たなら
渡り鳥が戻るのは きっとまた此処だから

乾いた唇がかすれた音で奏でるあの歌よ
きみが描く明日へと届け
ささやかな西風になって

ヒロイ・ヒロイ・コノセカイニ・ミンナ・ヒトリボッチ
ヒトミノオク・アフレソウナ・サミシサカクシテル
そんな想い抱えたまま 歩いてきたけれども
今初めて気がついたよ ひとりじゃなかったんだ

ごらんよ 僕等が守り続けてきた大地に
やっとちいさな花が咲こうとしている 今
絶望と奇蹟を何度もくり返してきたけど
ずうっとあきらめなかった
蕾がいっぱいの世界を

蕾が足跡 呼んでる
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