通りゃんせ帰りゃんせ

夕暮れの街角で
見た淋しさは
うす紫の花模様
とりに行けない忘れもの
思い出させるゆらゆらと
通りゃんせ 帰りゃんせ
七つの頃に帰りたいけど
通りゃんせ帰りゃんせ
ひとり寝の夜は人の肌が恋しくて
吐息で語り合う 愛がほしくなる

口びるの寒さを
誰に伝えよう
逢いたい人に逢えないと
心の羽根が世話しげに
夢をふりきるからからと
通りゃんせ 帰りゃんせ
あの山越えてしあわせさがし
通りゃんせ 帰りゃんせ
あつい涙に枕だけがぬれて行く
私をすりぬけて 愛は急ぎ足

通りゃんせ 帰りゃんせ
背中たたいてあの子守唄
通りゃんせ 帰りゃんせ
あたたかい人の胸でじっとしていたい
私を抱きしめて 愛に迷わせて
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