39.5℃

欠伸が似合う ひとりの休日
なんにもしないって決めたの
鏡に映った 素顔が嬉しい
ひと息 脱いだTシャツ 投げ捨て

今日はやさしく洗いたいの 髪・胸・ココロ
排水溝のまんまる 消えてゆくわ すべての刹那

ぬるい温度 ちいさな湖
シャボンの泡 包み込んで カラダ
秘密の傷痕(キズ) 指でなぞったら
思い出した 幼い日の過ち
誰も知らない わたしがいる わたしになる

まだあがらない ちょっぴり贅沢
もう洗うところはないのに
シャワーを止めれば 静寂の波で
不埒(ふらち)な魚になって泳ぐの

また汚れたら洗えばいい 嘘・罪・ナミダ
スポンジに膨らんだ泡の仕種 ただ見つめてた

ぬるい温度 跳ねる水の音
ふたつの胸 抱きしめたの なぜか
髪の雫 濡れ落ちる拍子(リズム)
明日なんて 忘れなさい 今だけ
誰にも見せない
わたしがいる 自由になる
そして 欠伸ひとつ…
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