名瀬の恋風

名瀬の港に 南風(はえ)吹く頃は
はぐれ鴎も 戻るのに
波の彼方に 船かげ見えりゃ
もしやもしやと 心が騒ぐ
名瀬の恋風 おんな風

またの逢瀬(おうせ)を 誓った夜を
何で忘りょか サネン花
あなた好みの 黒髪梳(す)けば
潮の匂いが 肌身に沁みる
名瀬の恋風 おんな風

待てば海路の 日和(ひより)もあるわ
逢える日がくる きっと来る
命燃やした あなたの肩に
掛けて泣きたい 大島つむぎ
名瀬の恋風 おんな風
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