口笛

あの日 聴いた 歌が今でも
ボクの胸の 中から 離れない
夢の 始まり 魔法のように
変わった 街を 歩いている

あいつ 父になって あの娘 母になって
誰もが 悩みを抱え 明日に生きている
あいつ 夢を捨て あの娘 星になって
ボクらが 残した足跡
いつまでも 消えはしない

故郷に 別れを告げて
意味もないけど バカ騒ぎして
ひとつずつ 大切なことを この身で知った
立ち止まって 見上げた青空に
口笛吹いた あの日の メロディ

風の 便りで 流されてきた
時間(とき)の速さに なんだか 苦笑い
それで いいさ それが いいさ
それでも ボクは 今日も唄う

あいつ どうしてんの? あの娘 元気してんの?
誰もが それぞれ思い 遠くなる過去がある
あいつ 夢叶え あの娘に 逢いたいな
どれだけ 街が変わったとしても
色褪せない ものもある

それなりに 傷つけ傷ついて
眠れずに ひたすら 朝を待って
まだ暗い 冬の道を ひとり歩く
照らしている 街灯が明るくて
口笛吹いた あの日の メロディ

鳴呼 早く 思い出して
帰り道 誓った 約束を
ウソのない 汚れのない ただまっすぐな
ボクらが 残した足跡
いつまでも 消えはしない

故郷に 別れを 告げて
今を生きると バカ騒ぎして
ひとつずつ 大切なことを この身で知った
立ち止まって 見上げた青空に
目を細めながら

それなりに 傷つけ傷ついて
あの頃の 自分には 負けないで
まだ知らぬ 新しい明日へ 歩いてゆく
立ち止まって 夢 忘れないように
口笛を吹く あの日の メロディ
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