一緒に暮らそうか

南向きの窓に 白い雲
風を招くリトグラフ
二度目のアラームが 響く朝
君の鼻歌(うた)が聴こえる

いままで知らない
色が混ざる部屋で
次の頁をめくり
一緒に暮らそうか

ふたりで迎える
最初の夏が来る
忘れていた夢を
見るように

少し狭くなったクロゼット
君の服が増えてく
幸せがなにかが 少しだけ
わかりかけた気がする

仕事の帰りに
食事でもしようか
人ゴミ かきわけて
手を振る君が見たい

心に残った
古い荷物はもう
想い出に捨てても
いいのかもしれない

ふたりで迎える
最初の夏が来る
忘れていた夢を
見るように
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