飛騨川みれん

水の流れは この世の運命(さだめ)
出合い橋やら 別れ橋
情け飛騨川 ひと夜の恋に
賭けた女の 過(あやま)ちならば
罪を許すか 夜の雨

結ぶすべない 絆(きずな)の糸に
すがる命の やるせなさ
夜の飛騨川 人形歌舞伎
三味と鼓(つづみ)に 囃(はや)されながら
恋の別れは 辛かろう

爪の先まで 燃えつきようと
夜明け切ない 川の宿
未練飛騨川 思い出湯船
逢うて濡らした 女の肌に
夢の名残りが ただしみる
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