グレート・ブルー

投げた一枚の写真が 果てしない海に舞う
それはゆるやかなうねりと 遊んでいるようにけがれ恐れた
ひと海を愛したひと 焼けた背中まぶしかった
あの日男の戦いで真実の 絆さえ
いつか深い海の底に はかなく散っていた

砂に顔をうずめ 声も出せないほど
泣いていた姿忘れない グレート・ブルー
朝を待たずにあの人をどうしてつれ去ったの
やがて夕なぎの穏やかな海へ泳いで行く

愛の音楽がきこえる さざ波の子守うた
眠れない夜はいとしい腕につつまれた
友を想いつづけはるか海のむこう
水の青さにゆだねてる グレート・ブルー

口癖だったあの人は さかなになりたいとイルカに抱かれて
そしてどこまでも 自由な旅 グレート・ブルー
朝を待たずにあの人を どうしてつれ去ったの
約束のかぎり 生きてゆける日をみつめていて
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