蒼の季節

放課後のざわめきの中 あの日出会った場所で
「さよなら」を飲み込めなくて 校舎を背にたたずむ

上手く思い出に出来なくて
微笑む君を描いてばかり…

もう戻れはしない 君のもとへ
愛しすぎた二人の日々
涙あふれて 一人で見上げる朱色の空
今 風の流れに心任せ ぼんやりと過ごす先に
過去を受け入れて 前へ進む僕はいるだろうか?

初めて見た君の泣顔 初めて聞いた本当の声
「さよなら」の理由分かってたよ 蒼すぎた自分の事も

照れ臭くて素直になれずに
上手く優しさ伝えられなくて…

もう帰れはしない 君のもとへ
愛しすぎた二人の日々
今なら君を必ず幸せに出来るのにな
桜の咲く道で 君の名前何気なくつぶやく先
不意に映り込む 君と誰かの後ろ姿

突然吹き抜ける夕暮れの風に誘われ 君が振り返る
今すぐその手を引いて 君を奪い去ってしまいたい
強く噛み締めた唇

もう戻れはしない 君のもとへ
愛しすぎた二人の日々
君と誰かの後ろ姿 もうあの日なんてない
今 二人の背中 繋いでる手語っている 幸せだと
君の眼差しを背にゆっくりと歩き出す
×