祈り

ぼくの手は大きくない
常識さえも零れていく
首筋に風が冷たい
明日を迎えるのが怖くなる
間違いだらけの地上に
正論なんてフレイズが溢れている
戸惑いと迷い 繰り返して
ぼくなりに必死で暮らしている

楽しげな他人の会話
なぜか呼吸が苦しくなった
ふとよぎった
ぼくはこのまま
置いてけぼりを喰らうんだろう
それは簡単なことだなどと
目に映ったのは急な斜面
解って欲しいと思わないけど
時には黙って許されたい

どこかへ行きたいのさ
誰も知らないところまで
どこかでみつけたいのさ
ぼくにできることを

息をついてみよう
ゆっくりと
立ち止まってみよう

居心地が悪いって毎日
自分を責め続けても
確かなものはひとつもない
それを希望と呼べばいいさ

どこかへ行きたいのさ
誰も知らないところまで
どこかでみつけたいのさ
ぼくにできることを

どこかへ消えたいのさ
何も心配はいらないから
どこかで祈りたいのさ
今日を乗り越えた
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