Ring of tales

太陽が山から産まれくる時間(ころ)
この坂を下って 海へと歩けば
そこに待っていた 不可能のない世界
果てしなく広がる 終わりとはじまり

海原へ出てゆく 男たちを見て
「ぼくたちもゆこう」夕陽の向こうへ
ともだちとふたりで 小さなボートで
「アメリカまでゆくよ」母の背中へ

答えは一言「気をつけてね」と
あたたかい紅茶とパンを包んで
いつもと同じように 窓から手をふった
何もこわくないんだ 舟を漕ぎ出した

どこまでゆけたのか 空白を抱いて
この坂を下って 海へと歩けば
潮風にまざって 懐かしい声が
波音にゆらめく 母のはなうたが

ふいに蘇る あなたの眼差し
そこに待っていた 不可能のない世界
果てしなく広がる はじまりと終わり
果てしなく広がる 終わりとはじまり

Someday you'll walk away from me
The things you will discover
世界にあふれている
悲しみを越えてゆく

Nothing in this world
could appear so pure
wish I could see our lives
once more through your eyes
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