すし屋のケンちゃん

すし屋のケンちゃん どこいくの
いそぎの出前だ お手伝い
オカモチさげて まかしといて
飛んで出たのは いいけれど
聞かずにきちゃった 届け先

玉子にのり巻き カッパ巻き
アナゴにマグロにタコにシャコ
僕はすし屋のケンちゃんだい

「父ちゃん僕すし屋になるよ」
「泣けてくるぜまったく」
「エーッ!いらっしゃい!」

すし屋のケンちゃん 何してる
お店でハチ巻 お手伝い
にぎりずしなら まかしといて
にぎってみたのは いいけれど
おにぎりみたいだ まんまるだい

玉子にのり巻き カッパ巻き
アナゴにマグロにタコにシャコ
僕はすし屋のケンちゃんだい

「本当は絵かきになりたいんだ」
「情けない奴だぜまったく」
「エーッ!おまちどう!」

すし屋のケンちゃん どうしたの
広場でケンカだ 仲裁だ
ジロちゃん 良一君 まかしといて
割りこんだのは いいけれど
二人になぐられ こぶだらけ

玉子にのり巻き カッパ巻き
アナゴにマグロにタコにシャコ
僕はすし屋のケンちゃんだい

「やっぱり僕 父ちゃんのあとつぎになるよ」
「無理しなくていいよ」
「アッ ハッ ハッ 毎度ありーッ!」
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