サテンの夜

口紅のあと グラスに残し
踊り狂った あの日の私
男の腕の中にこぼした
涙の数など 数えたくない…

囁きが飛ぶ キャンドルの下
心はすでに 死んでいるのに
暗いフロアーに赤い靴だけ
悲しく舞ってた
明日のない二人が背中あわせ
落ちて行くだけよ

奈落の底で サテンをまとい
踊り狂った あの日の私
あいつの指をかんで 泣いたわ
スローが今の私に毒なの

化石のように 冷たい瞳
私でよけりゃ あなたにあげる
暗いフロアーに 赤い靴だけ
悲しく舞ってた
実ることのない夜を見つめて
落ちて行くだけよ
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