アネモネ

憶えているのは真っ白なアネモネ
ためらう唇 とまどう細い指
夕べの続きを手のひらに集めて
あなたの街まで 大きな月を超え

何て静かなこの夜 ずっとそのままで

何て密かなあの夜 忘れないでいて

会いたい 会えない 真っ白なアネモネ
「それじゃね‥ またね。」とあなたは手を振る
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