さよならがあるから

発車のベルに背中を押されて
乗り込んだ車両
ゆっくりと景色が流れ始めた

手渡されてた袋を開けると
三つのおにぎり
いいのに もう 胸が詰まるよ

握ってくれている姿とがんばれの声
聞こえた気がした
気持ちが温かすぎて
涙が溢れるよ

さよならがあるから
また会いたくなるんだね
淋しさを知って私を強くなる
そう思わなきゃ今は
まだ淋しさに負けそうで
見えない明日 迷いながら
一人歩き出した

「今度帰るから」いつも言いながら
会えずに時間は過ぎていくよ
元気にしてるの?

よく蝉を捕った神社
秘密の隠れ家
長い通学路 あの薄紫の花は
まだ咲いているかな

長く間をあけて帰る
身勝手な私を
変わらない笑顔で
迎えてくれる
その優しさにずっと
支えられてきたんだね
大切な人たちがいる町を
いつも忘れてないよ

さよならがあるから
また会える嬉しさがある
離れるからこそわかる
そばにいられた幸せ

一番大事なのは物でもお金でもない
ただそばにいて
一緒に過ごせる時間
ただ元気でいて
それが一番の願い
また会えるから
がんばれるんだよ
笑顔でいるよ

胸を張って歩いていくよ
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