さくら、さよなら。

どこかで聞いた事のあるメロディを口ずさみ
あなたがいつも歌っていたこと
ちくりと思い出し 笑顔ひとつ 零した桜の頃

桃色に染まる道を一人で歩いていく
強い風 前髪揺らして走る その向こうに あなたはもう…

サヨナラのウタ 想い届けて いつか昔のわたしたちへと
切なさ少し ココにあるけど
「大丈夫」呟く 涙には気付かないふりで

大事な言葉伝えてないこと
判っていたの、でも それでもいい 隣にいられるなら

二人よく過ごしていた教室夕日浴びて
眩しさに 細めた視線の先に 求めている わたしはまだ…

サヨナラ告げる 鐘の響きに 影追いかけるわたしを止めた
振り返らずに 進んでくのは 時計だけじゃなくて
臆病で何も言えなかった わたしを
空の色も 澄んだ季節も 愛しいあなたも
置いてけぼりで サヨナラしてく
「苦しいよ」ぽつりと 桜たちだけが聞いていた
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