釧路哀歌

忘れないでと すがった肩を
抱けばこんなに 冷たく細い
雪のホームに 散る恋は
涙いろした 霧降る町よ
別れ哀しい 北国の
釧路の駅を 汽車が出る

釧路湿原 思い出ばかり
幼馴染で 育った二人
なんで忘れて なるものか
俺の恋しい 故郷だもの
雪に埋れた 北国の
釧路の駅を 汽車が出る

遠く消えゆく 汽笛の音が
未練心を 無情に離す
淋しかったら いつだって
夢で逢えるよ 幣舞橋(ぬさまいばし)で
想い残して 北国の
釧路の駅を 汽車が出る
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