おれのおまえ

朝の味噌汁 さしだす指の
かぼそさ痛い おれの目に
なまじ笑顔の やさしさに
ひがむ心が つい負けて
別ればなしも かたつむり
おまえ おまえ おれのおまえ

夜の盛り場 気強く生きて
男は多く 見ただろうに
なんでしたがる 恋苦労
夢にはじけた やけ酒の
こんな背中が いいのかい
おまえ おまえ おれのおまえ

星の相性 素直に信じ
かけがえないと またも云う
おれに埋もれる バカな奴
せめて銭湯へ 二人して
なみだ洗いに たまの日は
おまえ おまえ おれのおまえ
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