カタカナ便り

暑さ寒さの 変り目ごとに
きっと受取る カタカナ便り
暗い灯影に 背をまるめ
鉛筆なめなめ おふくろが
書いてる姿が 恋しいナ

たった便箋 一枚だけど
やけに嬉しい カタカナ便り
俺が東京へ 来てからは
イガグリ頭の 弟も
すっかり藁打ち 馴れたそナ

遠く離れた おふくろさんが
そばにいるよな カタカナ便り
嫁の話も したいから
祭りの頃には 忘れずに
帰っておいでが 泣かせるナ
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