ミッドナイトコール

テレビのスイッチを
静かに消したあと
あなたの部屋のダイヤル
指先がまわしてる
あなたも起きてたの
さらりと聞きながら
優しさだけ捜してる
眠らない街で

月が雲に隠れるたび
闇が私をつつんでゆく
ミッドナイトコール

だから何なの どうしたいの
電話切れば泣きたくなる
だから何なの 馬鹿みたいね
悲しみさえひとり上手ね
あゝ私… 愛が欲しいくせに

受話器のなかでまた
誰かの声がする
ふたりの愛もこの頃
どこか混戦してる
カーテン越しにいま
見下ろす夢景色
車の赤いライトが
ゆらゆら流れる

逢いたいと言えばいいのに
強がりばかり伝えている
ミッドナイトコール

だから何なの どうしたいの
もどかしさにふるえる声
だから何なの 嘘つきだね
揺れる想い見抜いてほしい
あゝあなた… 愛が足りないのよ

だから何なの どうしたいの
電話切れば泣きたくなる
だから何なの 馬鹿みたいね
悲しみさえひとり上手ね
あゝ私… 愛が欲しいくせに
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