夜明けの晩に

思い出すような定めはいらない…

朝の香りがして
煙が立ちのぼる空を

思い出すような記憶をもちたい…

朝の香りがして
煙が立ちのぼる空を

陽射しに声かけて 背中に声かけて
でかける仕度をしよう
今日もうっかり元気

わたしに声かけて 別れに声かけて
旅立つ仕度をする
今日から違う場所

人の嘆きはつらい 思い出に泣き崩れ
遠くまで逃げだしたいと
考えて夢に遊ぶ

恨みぬくような定めはいらない…

夜を招いた星
ひかりが流れゆく空よ

おやすみ声かけた 窓辺に声かけた
ねむりの仕度をしよう
今夜ぽっかり見えた

わたしは声かけた 寝ぼけて声かけた
ねむりの仕度をする
今夜は満月だ

人も暦も過ぎる 恨まずに忘れよう
遠くへと逃げだしたのに
くりかえし夢に浮かぶ

恨みぬくような定めはいらない…

夜を招いた星
ひかりが流れゆく空よ

ららららら…

いまはねむりのとき
夜明けは希望の息吹

ららららら…
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