磁石

どうしてなのと つぶやいても聞こえない
きみは何も言わないから 悲しくなる

火曜日の夜に ひとりで歩いた
冷たい風 コートの襟を吹きつけるよ

最終に乗って街を出ようか
タクシー捕まえて連れに行こうか
きみがいなけりゃ 何をしたって
結局意味ない

コンピューターチップのメロディー
捨てられてた袋から
ハッピーバースディー ハッピーバースディー
響くカードの叫び声

いつからだろう 浮かれすぎていたんだな
僕のココロ 消毒してるとも知らずに
抱き合うたび 泪なんか流すけど
本当の悲しみ 僕に絶対秘密にして

公衆電話から 3回鳴らす
ガチャンと切って また3回鳴らす
圏外になったり メッセージに変えたり
どうすればいいんだ

僕らの心の中
磁石がもしあるなら
関係ないさ 関係ないさ
ふたりこれしか愛せない

お互い信じあうものなんて
減りつつあるのかもしれないけれど
瞬間に放つ光で
距離を越えて行けるの

僕らの心の中
磁石がまだあるなら
急かさないで 急かさないで
じっと目を凝らす闇の奥

コンピューターチップのメロディー
消火栓のすみっこで
ハッピーバースディー ハッピーバースディー
それは繰り返す叫び声
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