それから

今になって気づいたのに今さら言えやしないな
さびしそうな3月の冷たい空を見上げていた

この街を出て行くと決めたのは
冬枯れの白い空が美しい頃
くたびれたマフラーは今年限りさ
冷たくかじかんで胸が痛むよ

出来るなら なるべくなら笑っていよう
ちっぽけなこの部屋のドアを
閉めるまでは

晴れた朝にこぼれてきた 昨日までのぼくの涙
切ないのか悲しいのか 誤魔化せないままにつたうよ
今になって気づいたのに 今さら言えやしないこと
数えきれない君が浮かぶ

3月の空は美しいまま

旅立ちは誰にでも平等で
少しだけ傷つけて はじめるのさ

それなら少しくらいは泣いてもいいかい?
ちっぽけなこの部屋のドアを
閉めるまでは

晴れた朝にこぼれてきた 昨日までのぼくの涙
思い出すかな 忘れるかな 問いかける空は無口でさ
今になってわかったこと 今なら君に言えたこと
数えきれない言葉浮かべ

冷たい空を見上げていた

君が素敵だったこと いつもそばで笑ってたこと
同じ帰り道で強く手を握ったこと
泣きながら見つめあったことも 終わりにしようと呟いたことも
今は思い出になったこと

今になって気づいたのに 今さら言えやしないな
さびしそうな3月の冷たい空を見上げていた

晴れた朝にこぼれてきた 昨日までのぼくの涙
思い出すかなぁ忘れるかなぁ 問いかける空は無口でさ
今になってわかったこと 今なら君に言えたこと
数えきれない言葉浮かべ
冷たい空を見上げていた
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