響ノ空

追憶の空を見上げれば
いつもあなたが響く

頬をつたうは 遥か永久(とこしえ)の温もり
夢のあとさき こぼれ落ちた雫

見えない明日を信じながら
ともに今日を駆けた時代(とき)は
いつまでもきららかに 胸に生きている

乱れ舞う 情熱(ひかり)の迷路で
遠く近く あなたを感じた
追憶の糸をつま弾けば
いまも優しく響く

想いかさねて 触れたひとときの安らぎ
痛みでさえも こんなにも愛しい

集(つど)いし生命(いのち)の賑わいが
やがて過去に綴じられても
激しさも微笑みも 熱を帯びたまま

乱れ咲く 運命(さだめ)の音色を
強く弱く 奏であった日々
追憶の時を旅すれば
すぐにあなたに逢える

不意に薫った風が 花を散らしても
祈りに似た誓いの唄は 決してかき消されない

あたたかな まなざしの彼方
そっとそっと 守られていたの
追憶の空を見上げれば
いつもあなたが響く

乱れ咲く 運命(さだめ)のほとりで
ずっとずっと 二人は生きてる
追憶の空を見上げれば
永遠(とわ)にあなたが響く
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