桜詩集

ふたり またね こうして
おんなじ川沿い
歩く日が来るって
思えなかった

ぼくは 変わっただろう
そんなことないよ
あなたらしく 時を
重ねたみたい

誰だって 一生忘れない
恋がある
わたしには あなたと生きてた
あの頃

今と 違うわたしを
夢見たりするの
だけど 臆病なの
子供じゃないもの

しあわせって 簡単
しあわせって 難しい
戻り橋(ばし) 過ぎ橋(はし)
昨日くれたキス

心に 正直に
向き合える日が来たら
迷わずその胸に 帰るから
待っていて

春の細い小枝に
命を燃やして
咲いた 目黒川の
桜がきれい
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