男の涙

夜の裏町 流して更けて
男泣かねど 散る涙
せめて唄おか
あゝ せめて唄おか 切ない胸を
柳落葉の あの角で

旅の楽屋は 只さえ淋し
抱いたギターよ 何を泣く
云えぬ思いを
あゝ 云えぬ思いを 心に秘めて
夢にあの日を 見るばかり

男なりゃこそ 笑って捨てた
恋よ情けよ 思い出よ
人にゃ見せない
あゝ 人にゃ見せない 涙のしみを
知っておくれか お月さん
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