虹をかけて

雨上がりのナイーブな空
どっちつかずのらしくない夕暮れ
足りないのは鮮やかな色
どうかこの空に虹をかけておくれ

胸ポケットにアイロニーを刺して
興味なんか無い素振りでゆくよ
いくら転んでも 道に迷っても
必ずやってくる明日の為

人差し指で風向きを読めば
雲の隙間に一筋の光が
それはまるで映画のワンシーン
ジョンベルーシが浴びたような

今すぐ僕の目の前に虹をかけておくれ
キラキラ七色に輝く虹をかけておくれ

電柱に張られてた 写真の迷子の子猫
そいつがひょっこり現れてニャーって鳴いたよ

今すぐ僕の目の前に虹をかけておくれ
キラキラ七色に輝く虹をかけておくれ
明日へ続くように 二度と間違えないように
こんな濁った空に虹をかけておくれ
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