流れ星ひとつ

星降る夜 月明かり
浮かび出すふたつの影
重なる
絡ませた指先を
何も言わず握り返してくれた

いつだって見上げれば
優しい横顔
ただそれだけで良かったんだ

溢れ出しそうな気持ちを伝えたくて
言葉にできない
どうしたらいいのか分からなくて黙った
そんなわたしの事など見透かして
あなたは少し笑った

あてのないこの旅路
歩き出すふたつの影
並んで
くだらないやり取りが
心地よくて我が儘言ってみたり

いつだってあなたから
貰ってばかりで
返せるモノが見つからない

溢れ出しそうな不安も包み込んで
支えてくれる
暖かいその手がわたしの髪を撫でた
どうしてわたしの心見透かして
欲しい言葉をくれるの…

幸せな時間が
ずっと続くように

ふと空を見上げたら流れ星ひとつ
こぼれ落ちた

いつまでも変わらずそばにいたい
離れたくない
ねえどうか神様 この願いを叶えて
繋いだその手をぎゅっと握ったら
あなたは少し笑った
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