霧笛橋

胸におさめた はずなのに
霧も隠せぬ 恋がある
揺れるこころに 霧笛が鳴れば
おんなごころの 舟が出る
この身預けて あなたの舟に
乗ってゆきたい あぁ 霧笛橋

夢に出てくる あなたには
胸で抱かれる 泣きじゃくる
港あかりを 見おろす丘に
つなぐ手もない 人もない
つらい 淋しい せつない 寒い
けれどいとしい あぁ 霧笛橋

今度生まれて 来る時は
けっしてほどかぬ 赤い糸
たとえ世間に 土下座をしても
ついてゆきます あなたなら
むせぶ汽笛と 流れる霧に
叫ぶ想いの あぁ 霧笛橋
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